手荒れ
手指、手の甲、手のひらに限局する湿疹です。利き手に見られやすく、また冬に増悪する傾向があります。
原因
水・洗剤・機械的刺激によります。
症状
湿潤型:痒みを伴う赤みや丘疹、水ぶくれ、鱗屑(皮膚が剥がれ落ちる)、かさぶた、慢性経過になると苔癬化(皮膚が硬くゴワゴワする)を認めるもの。
乾燥型:利き手の指先の乾燥と落屑に始まり、だんだんと硬化し皮疹が手全体に拡大し、指紋消失に至るもの。
治療
発症や悪化の原因となる刺激やアレルゲンを除去。
抗炎症とスキンケアの外用療法が中心。
痒みが強い場合は抗アレルギー薬の内服。
予防
乾燥型では水仕事や摩擦をかける仕事の調整、保護手袋の装着。
湿潤型では原因アレルゲンの除去、引っ掻かないようにする。