日帰り白内障手術について
当院では、白内障手術を行っております。手術を受けたその日のうちにご自宅にお帰り頂けます。 最新の設備を揃えた清潔な手術室でお受けいただけます。
診察・診断・手術までの流れ
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1診察
白内障による視力障害があるか、その他疾患がないかの確認をいたします。 -
2検査
手細隙灯検査、視力検査、眼底検査、眼圧測定、OCT(網膜光干渉断層計)、採血、眼軸長検査、角膜形態解析、角膜内皮測定 -
3手術説明
手術の日程と手術についてご説明します。できる限りご家族も同席をお願いしています。 -
4手術日
当日術前30分前に来院していただきます。手術は10分から15分程度です。 -
5術後診察
手術翌日、4日後、1週間後、1か月後、2ヶ月後、3ヶ月後受診して経過観察します。 手術翌日から眼帯を外せます。
治療費
・ 保険での手術の場合
1割負担:16,000円
2割負担:32,300円
3割負担:48,000円
・ 選定療養の場合
片眼につき:35万円かから40万円程度
(挿入する眼内レンズによります)
手術について
白内障手術は現在水晶体超音波入荷吸引術および眼内レンズ挿入術という方法が主流です。
手術の方法
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1点眼麻酔を行います。
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2角膜にメスで穴を開けます(角膜切開)。
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3水晶体の袋に穴を開けます。
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4超音波装置を目の中に入れ、水晶体の中の濁りを綺麗に取り除きます。
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5眼内レンズを目の中に入れて終了です。
所要時間は大体10分から15分前後です。
当日は眼帯をして帰宅していただき、翌日再診します。
当院での白内障手術機器
通常の白内障手術は顕微鏡の鏡筒を覗きながら手術を行いますが、当院では3Dビジュアルシステムを用いて白内障手術を行なっています。
この装置により術野を大画面に投射し3次元映像で通常の手術より立体的で鮮明なイメージで手術を行うことができ、より安全な手術が可能となります。
眼内レンズについて
水晶体はカメラに例えると、レンズの役割にあたり、ピント調節に重要な臓器です。 白内障手術の際には、水晶体の中を全て取り除くため、ピントを合わせるために人工のレンズを挿入します。それを眼内レンズと言います。 眼内レンズには
- 単焦点レンズ
- 単焦点乱視補正レンズ
- 多焦点レンズ
があります。 それぞれメリット、デメリットがありますので、医師とよく相談の上、選択しましょう。
現在使われているものはほぼアクリルという素材でできているもので、劣化は起きにくく、基本的には入れ替えなどの必要はありません。
選定療養による多焦点眼内レンズ
選定療養とは
選定療養とは、追加費用を負担することで、保険適用外の治療を保険適用の治療と併せて受けることができる制度です。2020年4月より、この選定療養という枠組みで多焦点眼内レンズを用いた白内障手術が行えるようになりました。手術自体は通常の単焦点眼内レンズと変わらず保険適応、多焦点眼内レンズを選択することで増えるレンズの差額のみを自費で追加費用をお支払いいただくことで、従来全額自己負担であった多焦点眼内レンズの手術の費用負担を軽減した形で手術を受けられるようになりました。
多焦点眼内レンズについて
ALCON PanOptix
新しい3焦点眼内レンズで2019年に認可されたレンズです。従来の多少天眼ないレンズが遠方と近方の2焦点だったものに対し、PanOptixは新たに中間距離にも焦点が合うレンズになります。
これにより運転や読書などのほかコンピューターなどを扱う方にも有効な見え方を提供できます。
多焦点眼内レンズを挿入した場合、夜間に強い光源を見た場合に、眩しく感じる(グレア)、光の周辺に輪がかかって見える(ハロー)ことがあります。PanOptixの 3 焦点設計は 一般的な多焦点レンズ と比較し、グレア・ハローを低減させることが示されています。
ALCON Clarion Vivity
Clareon® Vivity® AutonoMe® は、独自の波面制御(X-WAVE™テクノロジー)で光を引き伸ばし、焦点深度を拡張させ、優れた遠方視と中間視および実用的近方視を持つレンズです。
また、夜間の光のにじみが単焦点レンズと同程度に軽減されたレンズです。